第2問
pを正の実数とし、
x2-(2p+4)x+y2+2p2y+p4-p3+7p2-5p=0
で表される円をCとするとき、次の問いに答えよ。
(1) pがすべての正の実数値をとって変化するとき、円Cの中心の
軌跡を求めよ。
(2) 円Cの半径の最小値とそのときのpの値を求めよ。
(3) (2)で求めたpの値に対して、原点O(0,0)、点A(4,3)と円C
上を動く点Bの3点でできる△OABの面積をSとするとき、Sの
とりうる値の範囲を求めよ。
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【解答】
(1)
与式を平方完成すると、
{x-(p+2)}2+(y+p2)2=p3-6p2+9p+4
となるので、中心の座標を(X,Y)とすると、
X=p+2、 Y=-p2 .
これらからpを消去すると、
Y=-(X-2)2
となり、p>0よりx>2である。
よって、頂点の軌跡は、
放物線y=-(x-2)2のx>2の部分である。
(2)
pの関数f(p)を
f(p)=p3-6p2+9p+4 (p>0)
とおくと、導関数は、
f’(p)=3p2-12p+9
=3(p-1)(p-3)
となるので、f(p)の増減は次のようになる。

円Cの半径は $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \sqrt{f\ (p)}\end{align*}}$ となるので、
p=3のとき、半径は最小となり、その値は2である。
(3)
p=3のとき、Cは
(x-5)2+(y+9)2=4
となり、中心をD(5,-9)とする。
直線OAの方程式は、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf y=\frac{3}{4}x\ \ \Leftrightarrow\ \ 3x-4y=0\end{align*}}$
であり、中心Dから直線OAまでの距離とdとすると、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf d=\frac{|15+36|}{\sqrt{3^2+(-4)^2}}=\frac{51}{5}\end{align*}}$ .
よって、円C上の点Bから直線OAまでの距離をhとすると、
hの最大値=d+半径
hの最小値=d-半径
となるので、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{41}{5}\leqq h\leqq \frac{61}{5}\end{align*}}$ ・・・・①
また、線分OAの長さは
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf OA=\sqrt{4^2+3^2}=5\end{align*}}$
なので、△OABの面積Sは
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf S=\frac{1}{2}OA\cdot h=\frac{5}{2}h\end{align*}}$
として求めることができる。これと①より
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \underline{\ \frac{41}{2}\leqq S\leqq \frac{61}{2}\ }\end{align*}}$
となる。
急いでいるので図は省略です・・・
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/12/06(木) 02:06:03|
- 大学入試(数学) .関西の私立大学 .関西学院大 理系 2013(全学)
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