第8問
n段の階段を上るのに、一歩で1段、2段、または3段を上ることが
できるとする。この階段の上り方の総数をanとおく。例えば、a1=1、
a2=2、a3=4である。
(1) a4、a5の値を求めよ。
(2) an、an+1、an+2、an+3(n≧1)の間に成り立つ関係式を求めよ。
(3) a10の値を求めよ。
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【解答】
(1)
4段目に来るのは次の3つの場合が考えられる。
(ア) 1段目から3段上ってくる・・・a1通り
(イ) 2段目から2段上ってくる・・・a2通り
(ウ) 3段目から1段上ってくる・・・a3通り
よって、4段目に来る場合の数は、
a4=a1+a2+a3
=1+2+4
=7 .
同様に考えると、
a5=a2+a3+a4
=2+4+7
=13 .
(2)
(1)と同様に考えると、
n+3段目に来るのは次の3つの場合が考えられる。
(ⅰ) n段目から3段上ってくる・・・an通り
(ⅱ) n+1段目から2段上ってくる・・・an+1通り
(ⅲ) n+2段目から1段上ってくる・・・an+2通り
よって、n+3段目に来る場合の数は、
an+3=an+an+1+an+2.
(3)
(2)より、
a6=a3+a4+a5=4+7+13=24
a7=a4+a5+a6=7+13+24=44
a8=a5+a6+a7=13+24+44=81
a9=a6+a7+a8=24+44+81=149
a10=a7+a8+a9=44+81+149= 274
トリボナッチ数列と呼ばれる数列です。
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/11/09(金) 01:04:00|
- 大学入試(数学) .関東の大学 .千葉大 2011
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