第4問
p、qを互いに素な2以上の整数、m、nはm<nなる正の整数とする。
このとき、分母がp2q2で、分子がpでもqでも割り切れない分数のうち、
mよりも大きくnよりも小さいものの総数を求めよ。
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【解答】
分母がp2q2で、mより大きくnより小さい分数全体の集合をUとする。
Uの部分集合A、Bを
A・・・分子がpの倍数である分数の集合
B・・・分子がqの倍数である分数の集合
とする。
まず、

なので、Uに属する分数の分子は、
mp2q2+1、 mp2q2+2、・・・・、np2q2-2、 np2q2-1
であり、Uの要素の個数n(U)は、
(np2q2-1)-(mp2q2+1)+1=(n-m)p2q2-1 個 ・・・・①
Aに属する分数の分子は、
mp2q2+p、 mp2q2+2p、・・・・、np2q2-2p、 np2q2-p
すなわち、
(mpq2+1)p、 (mpq2+2)p、・・・・、(npq2-2)p、 (npq2-1)p
であり、その個数n(A)は、
(npq2-1)-(mpq2+1)+1=(n-m)pq2-1 個 ・・・・②
同様に考えると、Bの要素の個数n(B)は
(n-m)p2q-1 個 ・・・・③
また、AとBの共通部分A∩Bに属する分数の分子は、
mp2q2+pq、 mp2q2+2pq、・・・・、 np2q2-pq
すなわち、
(mpq+1)pq、 (mpq+2)pq、・・・・、 (npq-1)pq
であり、その個数n(A∩B)は、
(npq-1)-(mpq+1)+1=(n-m)pq-1 個 ・・・・④
Uに属する分数のうち、
分子がpでもqでも割り切れない分数は、
集合A∪Bに属するので、その要素の個数n(A∪B)は、
n(A∪B)=n(U)-n(A)-n(B)+n(A∩B)
で求めることができる。
①-②-③+④を計算すると、
n(A∪B)=(n-m)(p2q2-pq2-p2q+pq)
=(n-m)pq(p-1)(q-1) 個
文字ばかりでグチャグチャになりそうですが、大丈夫ですか?
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/11/08(木) 01:04:00|
- 大学入試(数学) .関東の大学 .千葉大 2012
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>ごんべえ さん
コメントありがとうございます。
これからも頑張りますので、ヨロシクお願いしますm(_ _)m
リクエスト等ありましたら、どうぞお気軽におっしゃってくださいね。
- 2012/04/16(月) 14:21:22 |
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- シケタキオア #-
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