第2問
AB=5、BC=7、CA=8およびOA=OB=OC=tを満たす
四面体OABCがある。
(1) ∠BACを求めよ。
(2) △ABCの外接円の半径を求めよ。
(3) 4つの頂点O、A、B、Cが同一球面上にあるとき、その球の
半径が最小になるような実数tの値を求めよ。
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【解答】
(1)
△ABCで余弦定理を用いると、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \cos A=\frac{5^2+8^2-7^2}{2\cdot5\cdot 8}=\frac{1}{2}\end{align*}}$
0<∠A<180°なので、
∠A=60°
(2)
△ABCの外接円の半径をRとし、正弦定理を用いると、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf 2R=\frac{BC}{\sin 60^{\circ}}\ \ \Leftrightarrow\ \ \underline{\ R=\frac{7\sqrt3}{3}\ \ }\end{align*}}$
(3)
四面体OABCに外接する球の中心をO’、半径をrとすると、
OO’=AO’=BO’=CO’=r.
これと、OA=OB=OC=tより
△OAO’≡△OBO’≡△OCO’
となるので、
∠AOO’=∠BOO’=∠COO’.
ここで、OO’の延長と平面ABCの交点をHとすると、
△OAH≡△OBH≡△OCH
より、
AH=BH=CH
となるので、Hは△ABCの外心と一致する。
また、OA=OB、HA=HBより、直線OHは
線分ABの垂直二等分面上にある。
同様に考えると、直線OHは線分BCの垂直二等分面上に
あるので、
OH⊥平面ABC.
よって、
∠OHA=∠OHB=∠OHC=90°
右図の△O'AHおよび△OAHにおいて
三平方の定理を用いると、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf O'A^2=O'H^2+AH^2\ \ \Leftrightarrow\ \ r^2=O'H^2+\frac{49}{3}\end{align*}}$ ・・・①
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf OA^2=PH^2+AH^2\ \ \Leftrightarrow\ \ t^2=(r+O'H)^2+\frac{49}{3}\end{align*}}$ ・・・②
①より、rが最小となるのはO'H=0のときであり、
このとき、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf r^2=\frac{49}{3}\end{align*}}$
となるので、②より、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf t^2=\frac{49}{3}+\frac{49}{3}\ \ \Leftrightarrow\ \ \underline{\ t=\frac{7\sqrt6}{3}\ \ }\end{align*}}$
(3)が難しいかもしれませんね。
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/11/08(木) 01:02:00|
- 大学入試(数学) .関東の大学 .千葉大 2012
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