第2問
$\small\sf{\sf f(x)=2x^3+x^2-3}$ とおく。
(1) 関数f(x)の増減表を作り、y=f(x)のグラフの概形を描け。
(2) 直線y=mxが曲線y=f(x)と相異なる3点で交わるような実数mの
範囲を求めよ。
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【解答】
(1)
f(x)の導関数を求めると、
$\scriptsize\sf{\sf f'(x)=6x^2+2x=2x(3x+1)}$
増減表を書くと、下の通り。


これより、グラフは右図1のようになる。
(2)
曲線y=f(x)の接線のうち、原点Oを通るものをLとする。
点(t,f(t))における接線の方程式は
$\scriptsize\sf{\sf y-(2t^3+t^2-3)=(6t^2+2t)(x-t)}$
$\scriptsize\sf{\sf \ \ \Leftrightarrow\ \ y=(6t^2+2t)x-4t^3-t^2-3}$
これが原点を通るので、
$\scriptsize\sf{\sf -4t^3-t^2-3=0}$
$\scriptsize\sf{\sf \ \ \Leftrightarrow\ \ (t+1)(4t^2-3t+3)=0}$ ・・・・・①
ここで、$\scriptsize\sf{\sf 4t^2-3t+3=0}$ の判別式Dは
$\scriptsize\sf{\sf D=9-12\lt 0}$
となるので、①の実数解は、$\scriptsize\sf{\sf t=-1}$ のみである。
よって、Lの方程式は、
$\scriptsize\sf{\sf y=4x}$
図2より、直線y=mxと曲線y=f(x)が異なる3点で
交わるのは、y=mxの傾きがLよりも急なときである。
よって、求める条件は
$\scriptsize\sf{\sf \underline{m\gt 4}}$
グラフから考えていくと楽です。
下手に交点を求めようとして、
$\scriptsize\sf{\sf 2x^3+x^2-3=mx}$
の方程式で議論しようとすると、泥沼にはまってしまいます。
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2012/02/01(水) 23:57:00|
- 大学入試(数学) .関西の国立大学 .大阪大 文系 2005
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