第4問
初めに赤玉2個と白玉2個が入った袋がある。その袋に対して以下の
試行を繰り返す。
(ⅰ)まず同時に2個の玉を取り出す。
(ⅱ)その2個の玉が同色であればそのまま袋に戻し、色違いであれ
ば赤玉2個を袋に入れる。
(ⅲ)最後に白玉1個を袋に追加してかき混ぜ、1回の試行を終える。
n回目の試行が終わった時点での袋の中の赤玉の個数をXnとする。
(1) X1=3となる確率を求めよ。
(2) X2=3となる確率を求めよ。
(3) X2=3であったとき、X1=3である条件付き確率を求めよ。
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【解答】
2回の試行によって玉の色・個数は次のように変化する。

X1=3となる事象をA、X2=3となる事象をBとする。
(1)
事象Aが起こるためには、1回目の試行で色違いの2個を
取り出せばよいので、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf P\left(A\right)=\frac{_2C_1\cdot _2C_1}{_4C_2}=\underline{\ \frac{2}{3}\ }\end{align*}}$
(2)
事象Bが起こるのは、次の2通りの場合が考えられる。
(ア)1回目に同色の2個、2回目に色違いの2個を取り出す場合
(イ)1回目に色違いの2個、2回目に同色の2個を取り出す場合
よって、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf P\left(B\right)=\left(1-\frac{2}{3}\right)\cdot\frac{_2C_1\cdot _3C_1}{_5C_2}+\frac{2}{3}\cdot\frac{_3C_2+_2C_2}{_5C_2}=\frac{3}{15}+\frac{4}{15}=\underline{\ \frac{7}{15}\ }\end{align*}}$
(2)
事象A∩Bが起こるのは、(2)の(イ)の場合なので、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf P\left(A\cap B\right)=\frac{4}{15}\end{align*}}$ ・
よって、求める条件付き確率は、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf P_B\left(A\right)=\frac{P\left(A\cap B\right)}{P\left(B\right)}=\frac{\frac{4}{15}}{\frac{7}{15}}=\underline{\ \frac{4}{7}\ }\end{align*}}$
きちんと状況を整理さえすれば、難しくありません。
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/11/02(金) 01:13:00|
- 大学入試(数学) .全国の大学 .北海道大 理系 2015
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