第2問
大小合わせて2個のサイコロがある。サイコロを投げると、1から6
までの整数の目が等しい確率で出るとする。
(1) 2個のサイコロを同時に投げる。出た目の差の絶対値について、
その期待値を求めよ。
(2) 2個のサイコロを同時に投げ、出た目が異なるときはそこで終了
する。出た目が同じときには小さいサイコロをもう一度だけ投げて
終了する。終了時に出ている目の差の絶対値について、その期待
値を求めよ。
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【解答】
(1)
2つのサイコロの目の差の絶対値は 、次のようになる。

よって、期待値は、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{1\cdot 10+2\cdot 8+3\cdot 6+4\cdot 4+5\cdot 2}{36}=\underline{\ \frac{35}{18}}\end{align*}}$
(2)
サイコロの目の差の絶対値が1になるのは
(ア)1回目の目の差の絶対値が1
(イ)1回目の目の差が0で、2回目の目の差の絶対値が1
の2つの場合があるので、その確率は、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{10}{36}+\frac{6}{36}\cdot\frac{10}{36}=\frac{7}{6}\cdot\frac{10}{36}\end{align*}}$
同様に、サイコロの目の差の絶対値が2、3、4、5になるのは
それぞれ
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{7}{6}\cdot\frac{8}{36}\ \ ,\ \ \frac{7}{6}\cdot\frac{6}{36}\ \ ,\ \ \frac{7}{6}\cdot\frac{4}{36}\ \ ,\ \ \frac{7}{6}\cdot\frac{2}{36}\end{align*}}$
なので、求める期待値は
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{7}{6}\cdot\left(\frac{10}{36}+\frac{8}{36}+\frac{6}{36}+\frac{4}{36}+\frac{2}{36}\right)=\underline{\ \frac{245}{108}}\end{align*}}$
である。
これを間違えたらダメです。
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/10/23(火) 01:05:00|
- 大学入試(数学) .全国の大学 .名古屋大 文系 2014
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