第3問
pは奇数である素数とし、N=(p+1)(p+3)(p+5)とおく。
(1) Nは48の倍数であることを示せ。
(2) Nが144の倍数になるようなpの値を、小さい順に5つ求めよ。
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【解答】
(1)
pは3以上の奇数なので、自然数kを用いて、
p=2k+1
と表すことができる。
よって、
N=(2k+2)(2k+4)(2k+3)
=8(k+1)(k+2)(k+3) ……(*)
となり、連続3整数の積(k+1)(k+2)(k+3)は6の倍数
なので、Nは48の倍数である。
(2)
(*)より、Nが144の倍数となるためには、
(k+1)(k+2)(k+3)が18(=32・2)の倍数であるばよい。
k+1、k+2、k+3の2つ以上が3の倍数になることはないので、
k+1、k+2、k+3いずれかが32の倍数になる必要がある。
そのような場合を小さい方から順に書きあげていくと、
k+3=9 ⇔ k=6 ⇔ p=13(素数)
k+2=9 ⇔ k=7 ⇔ p=15
k+1=9 ⇔ k=8 ⇔ p=17(素数)
k+3=18 ⇔ k=15 ⇔ p=31(素数)
k+2=18 ⇔ k=16 ⇔ p=33
k+1=18 ⇔ k=17 ⇔ p=35
k+3=27 ⇔ k=24 ⇔ p=49
k+2=27 ⇔ k=25 ⇔ p=51
k+1=27 ⇔ k=26 ⇔ p=53(素数)
k+3=36 ⇔ k=33 ⇔ p=67(素数)
となるので、題意を満たすpは
13、17、31、53、61
である。
連続3整数の積が6の倍数になることは、証明抜きに使ってもいいでしょう。
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/11/10(土) 01:08:00|
- 大学入試(数学) .関東の大学 .千葉大 2014
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