第2問
0から9までの数字を1つずつ書いた10個の球が袋に入っている。
この袋から1つずつ順に球を取り出す試行において、次の に
あてはまる数を解答欄に記入せよ。ただし、分数形で解答する場合
は、既約分数にしなさい。
(1) 8を書いた球より前に1を書いた球が取り出される確率は ア
である。
(2) 6を書いた球と8を書いた球のどちらよりも前に、1を書いた球が
取り出される確率は イ である。
(3) 6を書いた球と8を書いた球のどちらかよりも前に、1を書いた球が
取り出される確率は ウ である。
mを書いた球とnを書いた球が取り出されたとき、mとnがそろったと
いうことにする。例えば、10個の球に書かれた数字が取り出された
順に8、1、4、9、5、3、6、0、2、7であった場合には、9つ目の球が
取り出された段階で1と2がそろったということである。
(4) 7と8がそろうよりも前に1と2がそろう確率は エ である。
(5) 1と2がそろうのが、7と8がそろうより前であり、かつ、4と6が
そろうよりも前である確率は オ である。
(6) 1と2がそろうのが、7と8がそろうより前であるか、または、
4と6がそろうよりも前である確率は カ である。
(7) 7と8がそろう前に1と8がそろう確率は キ である。ただし、
10個の球に書かれた数字が、取り出された順に9、1、4、7、5、
3、8、0、2、6である場合にように7と8、1と8が同時にそろう場合
は、7と8がそろうよりも前に1と8がそろう場合に含めないものとする。
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【解答】
ア $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{1}{2}\end{align*}}$ イ $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{1}{3}\end{align*}}$ ウ $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{2}{3}\end{align*}}$ エ $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{1}{2}\end{align*}}$ オ $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{1}{3}\end{align*}}$
カ $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{2}{3}\end{align*}}$ キ $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{1}{3}\end{align*}}$
【解説】
(1)
1、8の2数が同時に現れることはないので、
「1が先に現れる」ことと「8が先に現れる」ことは同様に
確からしい。よって、求める確率は$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \underline{\ \frac{1}{2}\ }\end{align*}}$ である。
(2)
1、6、8の3数のみを考えると、どの数が一番最初に現れるかは
同様に確からしいので、1が一番最初に表れる確率は$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \underline{\ \frac{1}{3}\ }\end{align*}}$ である。
(3)
「6と8のどちらかよりも前に1が取り出される」ことの余事象は、
「1、6、8の3数のうちで1が一番最後に現れる」ことである。
余事象が起こる確率は(2)と同様に $\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{1}{3}\end{align*}}$ なので、求める確率は、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf 1-\frac{1}{3}=\underline{\ \frac{2}{3}\ }\end{align*}}$
以下、そろえる2数を(1,2)のように書くことにする。
(4)
(1,2)と(7,8)の2組が同時にそろうことはないので、
どちらの組が先にそろうかは同様に確からしい。
よって、求める確率は$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \underline{\ \frac{1}{2}\ }\end{align*}}$ である。
(5)
(1,2)、(7,8)、(4,6)のうち2組が同時にそろうことはない
ので、どの組が一番最初にそろうかは同様に確からしい。
よって、求める確率は$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \underline{\ \frac{1}{3}\ }\end{align*}}$ である。
(6)
余事象は
「(1,2)、(7,8)、(4,6)のうちで(1,2)が一番最後にそろう」
ことである。どの組が一番最後にそろうかは同様に確からしいので、
この確率は、$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \frac{1}{3}\end{align*}}$ である。
よって、求める確率は、
$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf 1-\frac{1}{3}=\underline{\ \frac{2}{3}\ }\end{align*}}$
(7)
1、7、8のうちで一番最後に現れる数について
・1が一番最後のときは、7、8が先にそろう
・7が一番最後のときは、1、8が先にそろう
・8が一番最後のときは、同時にそろう
の3つの場合が考えられる。
どの数が一番最後に現れるかは同様に確からしいので、
求める確率は、$\scriptsize\sf{\begin{align*} \sf \underline{\ \frac{1}{3}\ }\end{align*}}$ である。
もちろん10個の数すべてを考える必要はありません。
テーマ:数学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/11/24(土) 01:15:00|
- 大学入試(数学) .関西の私立大学 .京都薬科大 2013
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