さぁ今日から6月です。水無月です。
ちょど今日から京大文系の問題。
第1問
次の問いに答えよ。
(1) 2つの曲線y=x4とy=x2+2とによって囲まれる図形の面積を求めよ。
--------------------------------------------
【解答】
(1)
2曲線の交点を求めると、
x4 =x2+2
⇔ x4-x2-2=0
⇔ (x2-2)(x2+1)=0
xは実数なので、

これより、求める面積は、
\ dx=2\left[\ \frac{1}{3}x^3+2x-\frac{1}{5}x^5\ \right]_{0}^{\sqrt2})
)

まぁこれは問題ないでしょ。
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- 2012/06/01(金) 23:54:00|
- 大学入試(数学) .関西の国立大学 .京都大 文系 2012
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今から思えば5月は、
東大→東工大→一橋大→名大→京大
となかなかヘビーでしたね・・・・
第1問
次の問いに答えよ。
(2) nを3以上の整数とする。1からnまでの番号をつけたn枚の札の組が
2つある。これら2n枚の札をよく混ぜ合わせて、札を1枚ずつ3回取り
出し、取り出した順にその番号をX1、X2、X3とする。
X1<X2<X3となる確率を求めよ。ただし一度取り出した札は元に戻さ
ないものとする。
--------------------------------------------
【解答】
(2)
札の取り出し方の総数は、
2nP3 通り
1~nの中から異なる3数の選び方はnC3通りあり、
それぞれの札は2枚ずつあるので、
nC3・23 通り
よって、求める確率は、
(n-2)}{3\cdot2\cdot1}\cdot2^3}{2n(2n-1)(2n-2)}=\underline{\ \frac{n-2}{3(2n-1)}\ \ })
これも簡単ですね。
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- 2012/06/01(金) 23:57:00|
- 大学入試(数学) .関西の国立大学 .京都大 文系 2012
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これは理系との共通問題です。
第2問
正四面体OABCにおいて、点P、Q、Rをそれぞれ辺OA、OB、OC
上にとる。ただし、P、Q、R四面体OABCの頂点とは異なるとする。
△PQRが正三角形ならば、3辺PQ、QR、RPはそれぞれ3辺AB、
BC、CAに平行であることを証明せよ。
--------------------------------------------
【解答】
OP=p、OQ=q、OR=rとおく。(ただし、p、q、r≠0)
△OPQにおいて余弦定理より
PQ2=p2+q2-2pqcos60°
=p2+q2-pq
同様に、
QR2=q2+r2-qr
RP2=r2+p2-rp
△PQRは正三角形なので、
PQ=QR
⇔ p2+q2-pq=q2+r2-qr
⇔ p2-r2-pq+qr=0
⇔ (p-r)(p-q+r)=0
⇔ p=r または q=p+r
同様に、QR=RPより
(p-q)(p+q-r)=0 ・・・・①
q=p+rのとき、①に代入すると、
{p-(p+r)}{p+(p+r)-r}=0
⇔ -2rp=0
となるが、p≠0、r≠0に反するので不適。
よって、p=rであり、このとき①は
(r-q)q=0
となるが、q≠0なので、r=p
以上より、p=q=r.
よって、△OAB∽△OPQなので、AB//PQ.
他についても同様に、BC//QR、CA//RP
これは易しいですね。
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- 2012/06/02(土) 23:57:00|
- 大学入試(数学) .関西の国立大学 .京都大 文系 2012
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昨日は朝から梅田でセミナーでした。
夕方まで全部で6時間。参考になることは多かったのですが、
やはり疲れました・・・・・
第4問
次の命題(p)、(q)のそれぞれについて、正しいかどうか答えよ。
正しければ証明し、正しくなければ反例を挙げて正しくないことを
説明せよ。
(p) 正n角形の頂点から3点を選んで内角の1つが60°である三角形を
作ることができるならば、nは3の倍数である。
(q) △ABCと△A’B’C’において、AB=A’B’、BC=B’C’、
∠A=∠A’ならば、これら2つの三角形は合同である。
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【解答】
(p) 正しい
[証明]
正n角形のn個の頂点をA1~Anとする。
選んだ3点をAi、Aj、Ak(i<j<k)とし、
∠AjAiAk=60° ・・・・①
とする。
また、正n角形の外接円を考え、
その中心をOとすると、
①より、
∠AjOAk=120°.
このとき、
円Oにおいて、弧AjAkは円周の3分の1になるため、
)
j、kは整数なので、nは3の倍数である。
(q)正しくない
[反例]
下図のように、大きさが20°の角∠XOY内に
PO=PQ、∠POQ=∠PQO=20°の二等辺三角形OPQ
QP=QR、∠QPR=∠QRP=40°の二等辺三角形PQR
をつくる。

ここで、△OQPを△ABC、△OQRを△A’B’C’とみなすと、
AB=A’B’、BC=B’C’、∠A=∠A’であるが、
これら2つの三角形は合同ではない。
よって、命題(q)は正しくない。

(q)は、そもそも三角形の合同条件を満たしていませんからね。
まぁ、正しくないのは当たり前なんですよ。
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- 2012/06/04(月) 23:57:00|
- 大学入試(数学) .関西の国立大学 .京都大 文系 2012
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