第2問
正四面体OABCにおいて、点P、Q、Rをそれぞれ辺OA、OB、OC
上にとる。ただし、P、Q、R四面体OABCの頂点とは異なるとする。
△PQRが正三角形ならば、3辺PQ、QR、RPはそれぞれ3辺AB、
BC、CAに平行であることを証明せよ。
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【解答】
OP=p、OQ=q、OR=rとおく。(ただし、p、q、r≠0)
△OPQにおいて余弦定理より
PQ2=p2+q2-2pqcos60°
=p2+q2-pq
同様に、
QR2=q2+r2-qr
RP2=r2+p2-rp
△PQRは正三角形なので、
PQ=QR
⇔ p2+q2-pq=q2+r2-qr
⇔ p2-r2-pq+qr=0
⇔ (p-r)(p-q+r)=0
⇔ p=r または q=p+r
同様に、QR=RPより
(p-q)(p+q-r)=0 ・・・・①
q=p+rのとき、①に代入すると、
{p-(p+r)}{p+(p+r)-r}=0
⇔ -2rp=0
となるが、p≠0、r≠0に反するので不適。
よって、p=rであり、このとき①は
(r-q)q=0
となるが、q≠0なので、r=p
以上より、p=q=r.
よって、△OAB∽△OPQなので、AB//PQ.
他についても同様に、BC//QR、CA//RP
これは易しいですね。
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- 2012/05/27(日) 23:57:00|
- 大学入試(数学) .関西の国立大学 .京都大 理系 2012
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せっかく明日の記事を書いたのに全部消えてしまった・・・・・・・
ちくしょうーーーーーっ!!!!!!
第5問
次の命題(p)、(q)のそれぞれについて、正しいかどうか答えよ。
正しければ証明し、正しくなければ反例を挙げて正しくないことを
説明せよ。
(p) 正n角形の頂点から3点を選んで内角の1つが60°である三角形を
作ることができるならば、nは3の倍数である。
(q) △ABCと△ABDにおいて、AC<ADかつBC<BDならば、
∠C>∠Dである。
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【解答】
(p) 正しい
[証明]
正n角形のn個の頂点をA1~Anとする。
選んだ3点をAi、Aj、Ak(i<j<k)とし、
∠AjAiAk=60° ・・・・①
とする。
また、正n角形の外接円を考え、
その中心をOとすると、
①より、
∠AjOAk=120°.
このとき、
円Oにおいて、弧AjAkは円周の3分の1になるため、
)
j、kは整数なので、nは3の倍数である。
(q)正しくない
[反例]
下図のように、大きさが20°の角∠XOY内に
PO=PQ、∠POQ=∠PQO=20°の二等辺三角形OPQ
QP=QR、∠QPR=∠QRP=40°の二等辺三角形PQR
RQ=RS、∠RQS=∠RSQ=60°の二等辺三角形QRS
をつくる。

ここで、△PQOを△ABC、△RSOを△ABDとみなすと、
AC<ADかつBC<BDであるが、∠C=∠Dとなる。
よって、命題(q)は正しくない。

(2)は反例を挙げるだけなので、色々考えることができると思います。
例えば、下の図のような正六角形で考えてもOKです。

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- 2012/05/30(水) 23:57:00|
- 大学入試(数学) .関西の国立大学 .京都大 理系 2012
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